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 コーチになったきっかけ

ネットでコーアクティブ・コーチングについて調べてみると、2.5日間の基礎
コースで8万円かかることがわかりました。そして、応用コースまで行くと、
全部で約50万円かかるというのです。飛び上がって驚きました。
人生の一大イベント(かな?)の新婚旅行にそのくらいの金額を費やしたことは
あったのですが、ワークショップにそんな大金を使ったことはありません。

本当にこれが「人と深くかかわる仕事」のきっかけになるのだろうか…。
正直悩みました。が、人の話を聴くというコーチングは、ライターの取材にも
役立つかもしれない。そう考え、まずは基礎コースを受けてみることにしたのです。

受けてみて、今までに味わったことのないような衝撃を受けました。
そのワークショップに参加している人たちが、自分自身について話しながら、
何かに気付き、中には涙まで流している人もいたのです。
「コーチングは、心の奥底にあるものを引き出すことができる」と、
コーチングに大きな可能性を感じた瞬間でした。

そこからは、自分の進む方向性について迷いなく、応用コース、上級コースと
進んでいきました。応用コースの時には、クライアント体験として、私自身、
大きな気付きがありました。母との関係についてです。これまで意識したことは
なかったのですが、母の価値観が自分の価値観となり、長年、自分で自分をしば
っていたことに気付きました。

母は女性が子どもを産んでから働くことをあまり良く思わなかった人で、
「女の人が外で働いたら、誰か家庭を守るの?」という考えの持ち主でした。
母は、子どものことを第一に考える「母の鏡」のような人でしたが、そうした
考えを押し付けようとするところだけは、正直うとましく感じていました。

にもかかわらず、知らぬ間に母の価値観を受け継いでいたのです。私は心の中で
「子どもが小さいうちは、お母さんは自分のやりたいことをやってはいけない」
という“思い込み”を持っていました。それが自分自身を苦しめていたのです。
イメージで言うならば、翼を広げて空へ飛び立とうとするのですが、ハッと気付
くと足が鎖でつながれていて飛べないような…そんな感覚が自分の中にありました。

しかし、「お母さんは…してはいけない」と思わなくても良いんだと気付いて
からは、心が自由になり、何事も自分で選択できると感じるように
なりました。
と同時に、母がどんなに私を深く愛し、育ててくれたかということも、改めて
感じることができました。

 

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